


水道水はそのまま飲んで大丈夫?
煮沸方法と煮沸した水の注意点を教えて。
煮沸した水を飲むときの注意点について教えて。
そんな疑問に答えていきます。
そもそも日本の水道水は、そのまま飲んでも大丈夫なのでしょうか?
水道水には、残留塩素やトリハロメタンが含まれているために、そのまま飲むのは心配!
と思われるのだと思います。
そこで、水道水をそのまま飲むのが抵抗がある方は、煮沸して飲むのがおすすめです。
水道水は、そのまま飲んで大丈夫?
水道水は、そのまま飲んでも大丈夫でしょうか?
結論、毎日飲んでも健康を害しないです。
水道水は、水道法第4条の規定に基づいた「51項目の水質基準」や、
「26項目の水質管理目標設定項目」が設定されています。
トリハロメタンや残留塩素の基準値は、これらの項目に含まれています。
トリハロメタンとは、水中の有機物質と残留塩素が反応することで生成される物質です。
トリハロメタンには、「クロロホルム・ブロモジクロロメタン・ジブロモクロロメタン・ブロモホルム」という
4種類があり、水質基準項目では4種類をまとめた「総トリハロメタン」という名称が使われています。
トリハロメタンは発がん性が指摘されている物質で、中でもクロロホルムは特に発がん性が高く、
がん発生率や死亡率と関係があるとされています。
水道水の殺菌に使われる塩素は、ごく微量でも細菌や消化器系病原菌などを殺菌できる効果が高い反面、
水に含まれるフミン質と反応してトリハロメタンを生成する要因となります。
<塩素と総トリハロメタンの基準値>
塩素と総トリハロメタンの基準値は、以下の通りです。
- 残留塩素:1mg/L以下
- 総トリハロメタン:0.1mg/L以下
水道水を煮沸することのメリット
沸騰させることで、塩素を除去できる
水道水を沸騰させると、水の味に影響する残留塩素とトリハロメタンはを揮散除去することができします。
沸騰してからフタを外して、数分間10~30分程度は加熱を続けてください。
電気ポットの「カルキ抜き機能」でも同様の効果が得られます。
赤ちゃんも安心して飲める
水道水は、赤ちゃんも安心して飲むことができます。
塩素を除去した水道水を飲むときの注意点
短時間の沸騰は危険!トリハロメタン対策のために必ず沸騰後5分以上加熱する
5分ぴったりで沸騰を止めてしまうと、かえってトリハロメタンが増えてしまうので注意が必要です。
トリハロメタンを除去するためには、5分ジャストで加熱を止めず、10~30分加熱したほうが安心です。
塩素による消毒効果がなくなるため早めに飲み切る
塩素で消毒ができていたので、長時間の保存も出来ていましたが、塩素がなくなると消毒効果がなくなるので、
早めに飲み切ります。
沸騰させてもすべての菌や金属類を除去できるわけではない
金属類や水道管に使われている鉄や銅、亜鉛などが原因の金属臭を感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
古い水道管には鉛が使われていることもあり、その溶出による健康への影響も懸念されます。
これらはいくら煮沸しても除去は難しいといわれています。
また、トリハロメタンと同じ消毒副生物であるクロロ酢酸なども同様です。
煮沸はあくまで、塩素やトリハロメタンを除去するための方法なので、
除去できない物質が気になる場合は、浄水器やウォーターサーバーの導入を検討しましょう。
浄水器は、塩素のにおいを取るのに有効な手段で、リーズナブルな機種でも効果があるといわれています。
トリハロメタンの除去はカートリッジの容量が大きいタイプが適しており、
鉄や鉛の除去は中空糸膜を使用した機種が効果的です。
また、トリハロメタンは塩素処理で生成されるため、塩素処理をせず、
ろ過と加熱殺菌をするウォーターサーバーの水は安心して飲むことができます。
煮沸の手間が省ける上に、重いペットボトルを購入する必要もないので、
ウォーターサーバーを導入するメリットは多いといえるでしょう。
煮沸以外に塩素などを除去する方法はある?
- 半日~1日ほど汲み置きしておく
・レモン汁を入れる
・緑茶に通す
・活性炭や備長炭を入れる
不純物を除去するもっとも手軽な方法は、浄水器を使うことです。
浄水器は、活性炭やろ過膜などのフィルターによって不純物の通過をブロックする機器です。
残留塩素やトリハロメタンはもちろん、煮沸では除去することが難しい溶解性鉛や鉄サビ、カビ臭などを除去できるものもあります。
手間もかからず、使いたいと思ったときにすぐに使うことができるのが魅力です。
まとめ
水道水は厳しい水質基準が設けられているため、基本的にそのまま飲んでも健康被害を受けることはほぼありません。
しかし、独特の塩素のにおいや、発がん性のあるトリハロメタンが気になる場合、煮沸で除去できます。
沸騰させた水は塩素のにおいがなくなる反面、雑菌が繁殖しやすくなります。
常温で保管せずに冷蔵庫に入れ、煮沸をした日に飲み切ることが大切です。
しかし、飲み水を毎回煮沸するのは、とても手間のかかる作業といえるでしょう。
安全性と利便性を考えるなら、ウォーターサーバーも検討してみてはいかがでしょうか?